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コラム

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運送会社を支えるのは『ドライバーの健康』 担当者が知っておきたい健診の疑問を解説

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運送業において、ドライバーの健康管理は企業の安全運行や社会的責任に直結する非常に重要な業務です。
しかし、不規則な勤務形態や長時間労働が重なりがちなドライバーの健康診断において、「受診率が上がらない」「異常所見があっても放置されてしまう」と悩む人事・総務担当者(健康診断担当者)の方も多いのではないでしょうか。 本記事では、巡回健診に長年携わってきた当社が、運送業の健康診断担当者様に向けて、ドライバーからよく聞かれる「健診の疑問(血圧、腹囲、年2回の理由、食事制限など)」への回答や、運転中の突然死リスクを予測する注目の検査について分かりやすく解説します。

健診は「年1回」と「年2回」の人がいるのはなぜ?

一般的な従業員は、労働安全衛生法により「1年に1回」の定期健康診断が義務付けられています。しかし、社内で「あの人は年2回受けているのに、なぜ自分は1回なのか?」と疑問を持つ従業員もいるかもしれません。

深夜業に従事するドライバーは「特定業務従事者の健康診断」の対象

運送業で特に注意が必要なのが、深夜業(午後10時から午前5時まで)を含む業務に常時従事する労働者です。こうした従業員は「特定業務従事者」に該当し、配置替えの際および「6ヶ月以内ごとに1回(つまり年2回)」の定期健康診断を実施することが法律で義務付けられています。夜間の長距離輸送を担うドライバーはこれに該当するケースが多いため、労務管理上、対象者の確実な洗い出しと受診の徹底が必要です。

 

なぜ健診前は「食事を抜く」必要があるの?

ドライバーに健診の案内を出すと、「朝ごはんを食べてはいけないのはなぜ?」「少しなら食べてもいい?」といった質問がよく寄せられます。食事を抜く理由は、大きく分けて2つあります。

血液検査の正確な測定と、胃部レントゲン・腹部エコーなどの画像検査ため

  • 血液検査への影響を防ぐため
    特に食事の影響を強く受けるのが「血糖値」と「中性脂肪」です。これらは食後すぐに数値が上昇するため、食後に採血をすると、本来は健康な人でも「異常あり」と判定されてしまいます。

  • 胃部レントゲンや腹部エコー検査などがある場合はそれらの検査を正しく行うため 胃部レントゲン(バリウム検査)では、胃の中に食べ物が残っていると胃の粘膜が正確に観察できず、病変を見逃す原因になります。また、検査中に嘔吐してしまう危険もあります。腹部エコー(超音波)検査においても、食事を摂ると消化のために「胆のう」が縮んでしまい内部が観察できなくなるほか、発生する胃腸のガスが邪魔をしてすい臓などが見えにくくなります。

正確な健康状態を把握し、無駄な再検査を防ぐためにも、「健診前の10時間(最低でも8時間)は水以外の飲食を控える」よう、社内でしっかり周知することが大切です。


「健診の時だけ血圧が高い」は大丈夫?普段の血圧の重要性

健診結果で血圧が高かったドライバーから、「病院や健診の時だけ緊張して高くなるんです。普段は普通だから大丈夫です」と報告を受けたことはありませんか?

白衣高血圧や仮面高血圧に注意!家庭での継続測定を推奨しよう

これは「白衣高血圧」と呼ばれる状態ですが、決して軽視してはいけません。白衣高血圧の人は、将来的に本当の高血圧に移行するリスクが高いことが分かっています。逆に、健診では正常でも普段の血圧が高い「仮面高血圧」という危険なケースもあります。

脳血管疾患や心疾患のリスクを抱えたまま運転業務に就くことは、重大な交通事故に直結します。担当者様は「健診の血圧」だけでなく、「普段の血圧がどうであるかが一番大事」であることをドライバーに伝え、異常所見のある従業員には家庭用血圧計での日々の記録と、医療機関への受診勧奨(再検査・精密検査)を徹底してください。

 

なぜ健診で「腹囲」を測るの?

「ただ太っているかを見られているようで嫌だ」「体重を測れば十分ではないか」と、腹囲(おへそ周り)の測定を面倒に感じる方も少なくありません。

内臓脂肪の蓄積を見つけ、重大な病気を防ぐ「メタボ」の重要指標

特にドライバーは長時間座りっぱなしで運動不足になりやすく、不規則な食事からお腹周りにお肉がつきやすい環境にあります。

腹囲を測る最大の目的は、見た目の太さではなく「内臓脂肪がどれくらい蓄積しているか」を調べることです。内臓脂肪の蓄積は、高血圧、高血糖、脂質異常症といった「メタボリックシンドローム」の根本的な原因となります。

肥満は居眠り運転(SAS)のリスクにも直結!

メタボリックシンドロームを放置して動脈硬化が進行すると、ある日突然、運転中に心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクが跳ね上がります。 さらに運送業で注意したいのが、肥満(首周りの脂肪)が原因で気道が塞がり、強烈な眠気を引き起こす「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を併発するリスクです。

腹囲の測定(男性85cm以上、女性90cm以上が基準)は、こうした命に関わる疾患や、居眠り運転につながるリスクを水際で防ぐための、非常に重要な「アラーム」なのです。健診結果で腹囲や血圧に異常が見られたドライバーには、産業医との面談や医療機関への受診を積極的に勧めてください。

 

運転中の突発的疾患を防ぐ!おすすめの「LOX-index検査」

 

脳梗塞・心筋梗塞の将来リスクを予測する新しい血液検査

運送業において最も恐ろしいリスクの一つが、ドライバーが運転中に脳梗塞や心筋梗塞などを発症し、重大な事故を引き起こす「健康起因事故」です。これを未然に防ぐためのオプション検査として、近年注目を集めているのが「LOX-index(LOXインデックス)検査」です。

LOX-index検査とは?

 血液中の酸化変性LDL(超悪玉コレステロール)と、それと結合して動脈硬化を進行させるsLOX-1(可溶性LOX-1)の量を測定する血液検査です。

何が分かるのか?

動脈硬化の進行状態を把握し、将来(今後約10年以内)の「脳梗塞」や「心筋梗塞」の発症リスクを予測することができます。


通常の健康診断だけでは見逃されがちな隠れ動脈硬化リスクを発見できるため、特に40代以上のドライバーや、メタボリックシンドロームが気になる方への追加オプションとして、企業で導入するケースが増えています。


忙しい運送業には「巡回健診」の活用がおすすめ

シフトがバラバラで、長距離運行もあるドライバーに、個別に医療機関へ行かせて健診を受診させるのは、担当者様にとって大きな負担です。「予約の管理が大変」「受診漏れが起きてしまう」という課題解決には、巡回健診が最適です。

会社に健診車を呼んで、業務の合間に効率よく受診

企業の駐車場や事業所に直接健診車と医療スタッフがお伺いし、業務の合間や出退勤のタイミングに合わせて一斉に受診できるため、稼働への影響を最小限に抑えつつ、受診率100%を目指すことが可能です。

 

まとめ

ドライバーの健康を守ることは、企業を守り、社会の安全を守ることに他なりません。 人事・総務を担当されている皆様は、定期的な健康診断の確実な実施に加え、正しい受診方法の周知や、血圧・腹囲といった日々の健康管理の啓発を行うことが重要です。また、健康起因事故を防ぐための「LOX-index検査」のような一歩進んだリスク管理も、今後の運送業界においてスタンダードになっていくでしょう。

「健診の手配に手間がかかっている」「ドライバーの受診率を上げたい」とお悩みの企業様は、ぜひ当社にご相談ください
「巡回健診」のプロフェッショナルとして、貴社の健康管理を強力にサポートいたします。

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