対談記事②健康経営っていったい何?健康経営プロジェクトリーダーが対談形式でリアルにお答えします!

INTERVIEWの吹き出し

対談記事の前編では、実際にライフサポートサービスさんの取り組まれている健康経営や、ストレスチェック、健康経営のメリットなどについてお伺いしました。

本記事では後編として健康経営を更に深堀りし、お聞きしていきたいと思います。

 

上原さんプロフィール

「ライフサポートサービス株式会社に従事。2020年から健康経営のプロジェクトリーダーとして企業の健康経営を幅広くサポート。2024年度より検診一部巡回検診の実施の部門長を務める。」

 

山本「では次に、ライフサポートサービスさんが提供する健康経営の相談についてですが、具体的に、どのような悩みを持つ企業さんに受けていただきたいなどありますか?」

 

上原「これは健康経営に限ってですか?定期健診、巡回健診も含めてですか?」

 

山本「両方でお願いします。」

 

上原「では、巡回健診の方からいきましょう。」

 

山本「巡回健診を受けるのはどのような企業さんが多いのでしょうか?」

 

上原「中小企業が多いですね。大企業は既にいろいろ整っているので、健診はもちろん、先ほどのストレスチェックといった心身の健康面も整えられている企業が多いと思います。

中小企業はどうしても時間的な余裕を確保するのが難しいので、平日のこの日に何人健診します!というのがなかなか厳しいと思うんですね。そういった時に僕たちのような巡回型の健康診断の出番ですね。

健診したから間違いなく健康でいられるとか病気にならないとか、そういったことではないですけれど、普段がんばっている社員を重んばかるというか、そういうところで大事にしていただければなとは思いますね。」

 

山本「どうしても時間的に手が回らない中小企業が多いと思いますが、そういう企業へ出向いて行って検診が実施できるよ、ということですね。」

 

上原「そうですね。実は巡回検診って病院の定期健診より安かったりするんですよ。時間もかからないし、会社に来てくれて、しかも病院で実施する検査項目と変わらないしさらに安い!なんで安いかは僕もよくわからないんですけど。(笑)」

 

山本「そういうふうになってるっていうことですね。」

 

上原「すごい良いサービスだなと思ってます。」

 

山本「そんなに良いサービスなのに、そこまで中小企業とかに認知されていないのはなぜでしょう?経営者が知らないだけですか?」

 

上原「それはあるかもしれませんね。そこまでちゃんと調べたことがない、調べる時間がない経営者も結構いるのではないかなって思います。」

 

山本「ところで、巡回健診と定期健診はまた別のものっていう認識であってますか?」

 

上原「巡回健診と定期健診というのは種類が違いますね。定期健診というのが年に1回、法律で定められている健診です。その定期健診を病院など施設で受けるのか、僕たちみたいな巡回で企業に伺って定期健診を受けるのか、それの手段の違いなだけです。」

 

山本「なるほど。定期健診ももちろんライフサポートサービスさんでも行われていらっしゃるサービスですよね。」

 

上原「そうです。」

 

山本「では定期健診はこのような企業さん向けだよ!みたいなところもありますか?」

 

上原「定期健診に関しては法令での義務なので、向いてる、向いてないというのはないですね。」

 

山本「そっか、そうですよね。絶対実施しなきゃいけないですもんね(笑)」

上原「ただ、企業さんによって健診項目には差があります。『法令で決まっている項目だけをやっておけばいい』という考えのところもあれば、『せっかく健診をやるのであれば詳しく調べてもらおう』ということで検査項目を増やたり、年配者が多いと手厚く実施したりというところもあります」

 

※定期健康診断を受ける従業員の範囲に関してはこちらのコラムを合わせてお読みください。

定期健康診断は企業の義務? 対象となる従業員の範囲や種類をわかりやすく解説

 

 

山本「では今度は健康経営の相談についてお聞かせください。健康経営の相談は、具体的にどのような企業にこそ質問してほしい、みたいなところはありますか?」

 

上原「そうですね。健康経営を実施している企業は多いかと思いますが、世間的に“キツそう”っていうイメージが定着してしまっている業界、たとえば建築業とか運送業とか介護業とか。世間的なイメージがついてしまっている業界の企業にとっては、先ほどお伝えした“対外的アピール”が健康経営によって可能になるので、求人の面で違ってくるのではないかなと思います。」

 

山本「そうですね、運送業や介護業には重労働という世間的なイメージがついてしまっていますよね。健康経営をしっかり実施していたら、対外的な宣伝になるし、いい人材も集まりやすくなるよっていうところでしょうか。」

 

上原「そうですね、令和4年の6月からハローワークの求人にも健康経営優良法人の認定ロゴマークを出せるようになったんですよ。たとえば、運送業で働いていた人が仕事を辞めて新たに就職先を探すとき、やはり運送業に行きやすくなると思うんですね。

求人を探しているとき、いろんな運送会社の中からでも、“健康経営優良法人”だからこの企業を受けてみようかな、と思ってもらいやすくなる。もちろん業種関係なく、同業種で探す人多いと思うので、あらゆる業種で求職者へのアピールができますよね。」

 

山本「そうですね。“優良”のマークがついてる企業とついてない企業で、同じ条件だったらついている方を選びますよね」

 

上原「給料が高くてもいわゆるブラック企業で身体を壊しては元も子もないですからね。」

 

山本「なるほどありがとうございます。では最後の質問に移ります。先ほどちょっとお話に出た巡回健診なんですけど、巡回健診の内容とか費用について詳しくお伺いできればと思います。」

 

上原「巡回健診…これは定期健診の内容ということですか?」

 

山本「すみません。ちょっと私も知識不足で申し訳ないんですけれども、定期健診は絶対に受けなきゃいけないもので、その中の1つが巡回健診だと思うんですけれども、基本的に項目は全部イコールっていうことであってますか?」

 

上原「項目に関してはイコールではないですね。最低限決まっている項目というのは確かにあります。そこから、企業によってこれも付けたいあれを付けたいっていうのもあるので、最低限のものだけを実施する企業、それ以上に項目を増やしたい企業、法令で決まっている項目、それからまた別に有機溶剤とか騒音環境の中で作業する人とかはそれ用の検査も受けなきゃいけないとかがあるんですね。」

※さらに詳しい健康診断の項目一覧はこちらのコラムにて解説しています。合わせてお読みください。(特定業務従事者の健康診断についても解説しています)


よくわかる健康診断検査項目の種類別一覧! 定期健康診断の実施時期と対象も解説します

 

 

山本「なるほど、その業種によっても定められている項目が違うんですね!では、一般的な最低限の項目の費用っていうのは基本的にどれぐらいなのでしょうか。」

 

上原「そうですね、巡回健診で、弊社で実施する法令項目と言われるものに関しては、1人9,900円です。他の有害協務での項目などは別途となります。ただ、おひとりのために出向くというのはちょっと難しくてですね(笑)。」

 

山本「そうですよね(笑)何人以上ですか?」

 

若林「基本的には40名様以上でお願いしております。ただなかなか40名様集まらないっていうお声もありますので、そういった際は、午前中に違う企業で実施した後、午後にお伺いするといった形でご了承いただければ、弊社としても25名様ぐらいからご相談承るようにしております。」

 

山本「ありがとうございます。ちなみに、プラスで受けるオプションの項目についてなのですが、たとえば、この業種はこれを受けておいた方がいいよ!とかアドバイスはありますか?」

 

上原「業種によってこのオプション、というのはないですが、日本人でよくある癌、肺がん・胃がん・大腸がんの3つについては気にするべきかと思いますね。市民健診でも、お金はかかるんですけど、だいたいこの3つは検査推奨しています。

巡回健診では、肺がんに関してはレントゲン胸部の撮影、胃がんに関しては内視鏡とかバリウムとか二種類あるんですが、巡回健診の場合はバリウムになります。あと比較的手軽なのは大腸がんの便検査ですね。

毎年じゃなくてもいいですけれど、隔年に一回とかのペースで、オプションの健診として付けておいた方がいいとは個人的には思っています。」

 

山本「癌健診の検査は1項目ごとにプラスぐらいくらいみたいな形でオプションとして費用が加わっていくっていう感じですか?」

 

上原「いろんな社会保険の協会があるので、そこに加入している人はもっと安く受けられる場合もありますが、一般対応としてはそうなります。」

 

山本「入っている社会保険の協会によってもまた縛りが違うっていうことでしょうか?」

 

上原「そうですね。補助を使わない場合だと先ほどお伝えした巡回健診の金額ですが、例えば35歳以上の協会けんぽ加入者だと『生活習慣病予防健診』という補助の制度があって、法令項目に便検査、バリウム検査が付いて、自己負担額が五千円ちょっとになるんです。」 

 山本「なるほど!協会けんぽは中小企業さん多いですよね、おそらく」

 

上原「大体は加入していると思うので、こういう制度を使ってもらうのも良いかと思いますね。」

 

 

山本「では最後に、上原さんは健康経営のプロジェクトリーダーとして2020年くらいから携わっているとのことですので、このプロジェクトにかける想いとか目標とか方向性とかをお聞かせください。」

 

上原「そうですね。実際、花形の企画ではないと思っていますし、いくら売れたとか、いくら稼げたとか、そういう目にみえた成果が出るものではないし、ゴールもないし…ずっと、暗いところをひた走っているような感覚ではいるんですけれど。

でも、先ほどもお伝えした通り、やって損なことは何一つないと思っていて。

皆、これやれたらいいよね!っていうのは頭では分かっているけれども、実際には、時間がないとかちょっと忙しいとか体がついてこないとか、いろんな言い訳をどうしてもしちゃいますよね、人間弱いから(笑)。

でも100人の中の1人、そこから2人と続けていく中で、その人の環境が良い方向に変わっていって、その状況を継続したら、10年後にはもっと変わっていくはずなんですね。

 

その継続の先に、20年後にはもっともっと変わっていくっていうことが会社の発展になっていって、健康経営をやっていてよかったなと思ってもらえる人を増やしたいなっていう気持ちではいます。」

 

山本「実際に企業の社長や健康経営の窓口となっている担当の方とお会いした際、言葉は悪いですが、健康経営の取り組みの意識が低いって感じることはありますか?」

 

上原「僕個人の感覚で言えば、健康経営で何が得られるの?っていう対価で考えてしまう経営者は多いと思います。健康経営に10万円のコストかけて20万稼げるの?って疑問は当然出てくると思うんですけれど。

健康経営は、先ほども少しお話しましたけど意識の部分だと思っているので、自分が、自分たちの会社をどうしていきたいかっていうところにつながってくると思いますね。」

 

山本「結局は、長い目で見たら社員の健康が一番大切なのはわかっているけど、現状は忙しくてそれどころじゃない、なかなか手が回らない、ということですね。

ちなみに、巡回健診を一回実施された企業は、自分たちの中でしっかり義務付けて、次年度も継続して受けられていくものですか?」

 

上原「大体は継続されています。その会社のイベントみたいな感じにして、健診の後に新年会やる企業もあったりとか。イベントごとみたいな感じで捉えてくれている企業もありますね。」

山本「それいいですね!実施までの腰が重いと思うので、イベントみたいに捉えていただけたら嬉しいですよね。」

 

上原「そうですね。営業所が各地に点在している企業であれば、違う営業所の人たちは健診検診のときに年一回会って懇親会するとか、そういうお話も聞きますよ。」

 

山本「それはおもしろいですね!健康経営の取り組みとして、健診以外のことはまだ本当スタートしたばかりなところもあると思うんですけど、現状は形になっていなくても、将来的にこういうことをしていきたい、といった想いはありますか?」

 

上原「将来的に言ったら、今だと期間限定でひと月のイベントを開催しているんですけど、それを一年通して継続的にやりたいなと思っています。全部をアプリにしてアプリでイベント管理とかお知らせとか、ポイント貯めて商品もらおう!とか。」

 

山本「なるほど、企業にアプリをダウンロードしてもらって、こちらから提供しているものをアプリでチェックできるみたいな形ですか?」

 

上原「そうですね。アプリから健診結果見られたらいいし、健診で引っ掛かってしまった人がその項目をタップしたらヒントがもらえるとか。

たとえば肝機能悪い人はこういう食べ物やこういう運動がいいよみたいな。こういうちょっとした日常のアドバイスまでアプリで手軽にチェックできるようになったらいいなと思っています。」

 

山本「めちゃくちゃいいですね!これ、読んだ方にアイデア盗まれてしまうのでは?って心配なのですが(笑)」

 

上原「いえ、実際もうそういうアプリあるんですよ。大手はそういう健康に関するサービスを配信しているので今更なんですけれど。ただ健診会社がアプリ開発とサービス提供しているところは今のことろないので、健診も含めてその一連の流れを弊社で作れたらいいなと思ってます。」

 

山本「そう言えば、イベントで思い出したんですけど、川口の方でイベントをされていましたが、これはどういう意味合いでイベントやられて、たとえば地域の方、地域に根付いた企業の参加ということなのか、参加して結果どうだったのかみたいなことも少しお聞きできますか?」

 

若林「川口市のイベントは市産品フェアですね。それからこの間のハッピーフェスタというイベントもありましたね。」

 

上原「イベントでは健康経営の周知を目的としています。弊社の巡回健診を売り込むというよりかは、健康経営という言葉があってこういう活動をしていますっていうのをメインにした展示などを行いました。」

 

若林「簡単な検査機器持っていって体感してもらったりしましね。市産品フェアの時は血管年齢検査っていう検査機器を持って行って体験していただいて。ハッピーフェスタというのは子ども向けのイベントでしたので、お子さんに看護師さんとかお医者さんの役をやってもらって、親御さんの血圧を測ろう!みたいなイベント内容にしました。そういったところから健康に意識を持ってもらいましょうっていう趣旨ですね。」

 

山本「では、実際に御社で健康経営を取り組んでこられて、これまでに成果を実感したことってありますか?」

 

上原「健康経営の成果と100%言い切れないですが、禁煙者は増えましたね。」

 

山本「やはり社内の方も健康経営に一丸となって取り組んでいるから健康意識が高い方が多いんですか?」

 

上原「もともとはそんな意識が高い方ではなかったとは思うんですけれど、ずっと言い続けたことで健康について真剣に考える人が増えたのかな?って思います。昔よりダイエットだったり、禁煙だったり、お酒の量だったりを考える人は増えたなとは感じますね。」

 

山本「若林さんはどうですか?何か成果感じることとかありますか?」

 

若林「最初は会社側からいろいろ実施して半強制的に参加だったんですけど、今は自発的にそういうのを考えるような雰囲気にはなってきていると思います。それは大きな成果なんじゃないかなと思いますね。」

 

上原「生活習慣のアンケートも取り始めたんですけど、まだ実施し始めたばかりなのでその結果がどう関係してるか明言できませんが、5年後に見比べてみたら今よりだいぶ生活習慣も変わってるかもしれないですね。」

 

山本「そうですね。結果が出るまでに、ちょっと時間がかかりますもんね。」

 

若林「これ取り組んだからこういう結果に速攻性があります!っていうのは、なかなか難しいですけど、本当に意識的な部分、メンタル的な部分ですよね。その改善が会社の業績に繋がっていく、というのが健康経営のポジティブなサイクルですね。

健康経営を通じて健康意識、ヘルスリテラシーが向上して、みんなが働きやすい職場環境になって、仕事のモチベーション上がってくれたら、その最終的な効果として業績も上がってくるよねっていう期待ですね。なかなかすぐには成果として出にくいですけどね(笑)。」

 

上原「でも健康経営って言葉が世間に浸透しましたよね。だいぶ」

 

山本「たしかに健康経営って言葉はひと昔前よりすごい耳にするようになったと思います。」

 

上原「そうなんですよ。CMでも”健康経営”と言ってくれているので、浸透はしましたね。でも健・康・経・営って、耳障りが、漢字四文字でなんかかっこよくないなぁって感じちゃって(笑)もうちょっと違う言い方あってもいいんじゃないのかなと常々思ってるんですけど(笑)」

 

山本「ちょっと固い言葉に聞こえますよね。(笑)

健康経営っていう言葉を知ってはいても、そこから先、具体的なことを知ってる人はまだ少なそうですよね。」

 

上原「もともと健康というのも、おじいちゃんおばあちゃんのものだったじゃないですか。それを20代、30代、40代の方たちに提示しても、なかなか刺さらない気もして。だから言い方とか何かかっこよく変えるのもアリなんじゃない?と思いますけどね(笑)」

 

山本「そうですね。確かに(笑)。

今日は健診の違いなどいろいろわかりやすく解説ありがとうございました。またよろしくお願いします。」

 

上原・若林「こちらこそありがとうございました。」

 

健康経営はすぐにわかりやすい成果が出るものではないため、中長期でゴールを定める必要があります。コストのかかる部分はありますが、ますます加速する少子高齢化と人手不足を考えると、今いる人材をいかに手放さないかはいずれの企業にとっても最優先するべき項目ではないでしょうか。

 

今回の対談を読んで、より身近に健康経営を感じてくださったなら幸いです。弊社も例にもれず実りのある健康経営を目指している企業です。

どうすれば健康経営を成功させられるのか迷っている企業様は、ぜひお気軽に弊社へご相談ください。

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