完璧を目指して疲れていない?育児と仕事の両立のコツを知って今より楽に働こう

パソコンをしながら子供を見る女性





育児をしながら仕事もがんばる、現代女性は目が回るほど忙しいのが現実です。

 

それもそのはず、日本人女性は世界で最も睡眠時間が短いと言われています。

 

子どもが生まれたことをきっかけこれから育休を取得、また育休が明けるママにとって、仕事と子育て・家庭の両立がきちんとできるのか、不安がつきまとうのは当然です。更にはちゃんと子どもと向き合う時間が取れないから、仕事をやめようかと悩むママも多いはず。でも、全部を1人で完璧にこなす必要は全くありません。

 

仕事と育児を抱えるママなら戸惑うであろう「育児と仕事の両立」のコツや利用できる制度をご紹介します。

 

仕事と育児と家事を任される不安

キャリアを積みながら育児も家事もこなして行くには、以下のような不安の声も挙げられて

います。

 

・家から近い保育園に空きがない

・子どもの病気など、お迎えの対応を任せる人がいない

・子どもの行事でシフトを交代してもらう事が多く、職場で気まずい思いをしている

・実家が遠く、何かイレギュラーな事が起こっても頼れない

・疲れが溜まって仕事へのモチベーションが上がらない

 

育児と仕事、両方のバランスとる方法が求められています。

日本人女性特有のM字型カーブ

かつて、日本人女性の労働力率は結婚、出産期に一旦低下し、育児が落ち着いた頃に再び上昇するというM字型カーブと呼ばれる現象がありました。現在は解消されつつありますが、働いている女性は今の就労環境や今後の働き方についてどのように感じているのでしょうか。

 

女性の活躍に関する調査によると、働くママは管理職になる事で仕事と家庭のバランスが崩れてしまう事を懸念している人が多い事がわかりました。管理職に就く事で今以上に責任やプレッシャーが大きくなってしまう事態を避けたいと考える女性は多いようです。

 

働く女性の約3割が「本当は専業主婦になりたい」と感じているのも事実です。しかし、専業主婦の方に聞いた意識調査の結果によると「本当は外に出て働きたい」「老後の生活が心配」といった声も多く出ています。

 

迷いはあるけれど今の仕事を続けて行きたいと考えているのであれば、将来のキャリアアップややりがいのある仕事を諦めてしまうのではなく、働き方を柔軟に変えて行けると良いですね。

ワークバランスを見直す・仕事を辞めない働き方とは

子どもが生まれる前は共働きで順調に働けていたけれど、子育てと仕事の両立が始まってストレスが大きくなってきていると感じた場合は働き方を見直す時期にきているのかもしれません。

 

子育てをしていると、親の思い通りに仕事ができるという方はほぼいないのではないでしょうか。子どもが2人、3人と増えてくれば尚更大変です。今の仕事で無理をしていないか、パートナーと話し合う機会を設けてみましょう。

 

育児と仕事を無理なく両立させるために、会社の制度や地域のサポートを調べて上手に利用しましょう。

 

会社の育児サポート制度を賢く活用する

会社には育児中に利用できる制度が整っているか、確認してみましょう。これから転職先を探す際にも、使えそうな制度は事前に調べておくと良いですね。ワーキングマザーからも、理想の勤務形態を柔軟に選ぶ事ができる会社が重宝されています。調べてみると知らなかった様々な制度が見つかるかもしれません。夫婦で話し合って勤務時間を検討してみるのも良いでしょう。

 

短時間勤務制度

短時間勤務制度は1日の所定労働時間を原則として6時間(5時間45分から6時間まで)とする制度です。短時間勤務制度を利用した社員は育児と仕事の両立がしやすくなり、キャリアを諦める事なく働く事が可能になるので企業にとっても社員の離職防止につながるメリットがあります。

 

在宅勤務制度

在宅勤務制度(リモートワーク・テレワーク)はコロナ禍から次第に定着した勤務形態です。

自宅にいながら遠隔で業務を行い、目的地に足を運ばなくてもリモート会議に参加できるといった利点があります。子どもの送迎に時間を取られる事なく効率的に働く事ができるでしょう。

 

在宅勤務といえばwebデザイナーやプログラマー、ライターといった特定の職業が思い浮かぶかもしれませんが、実際は企業の社員がリモートワークで勤務する姿も珍しくありません。しかし、自宅にいながら仕事をする際にONとOFFの切り替えが難しい、運動不足が気になるという声もあります。リモートワークを選ぶ際には自分が在宅勤務に向いているか考えてみましょう。

 

フレックスタイム制

フレックスタイム制とは労働者が1ヶ月の総労働時間をあらかじめ決める事で私生活と仕事との調和を図りながら働く事が可能な制度です。人混みの時間帯の通勤時間をずらす事もできますし、自分の都合や子どもの体調に対応しながら働く事ができます。

 

育児時間の制度

育児時間とは、「授乳などで乳幼児を育てるための時間」で、働くお母さんと赤ちゃんを守ることを目的として制定されました。したがって、男性は対象になりません。1歳未満の子どもを育てながら働いている全ての女性が対象であり、正社員、派遣社員、パートタイムの区別はありません。

8時間労働のうち少なくとも30分の育児時間を2回という基準があるので、労働時間が1日4時間以内の人は1回30分しか申請できない事になります。

 

育児休業

育児休業は原則1歳未満のこどもを養育するための休業で、会社側は休業の申し出を拒む事ができません。取得するためには一定の条件が揃っている必要があるため、自身の雇用形態や勤務時間を確認してみましょう。

 

地域のサポートを利用する

地域や自治体にも、子育てや仕事の両立のためのサポートが多くあります。時間単位で預かってくれる施設や自宅に来て子どものお世話を任せられるサービスもあります。

 

例えば両親共に体調不良になるなど、どんな事態が起こっても安心して対処できるように申請や面談を済ませておきましょう。病後の子どもを預かってもらえる病児保育も働くママの救世主になってくれるでしょう。

 

育児と両立しやすい仕事を選ぶ

家と職場の距離が遠いと、送迎に時間がかかるため朝は早く家を出て帰ってからも家事や寝かしつけの余裕がなくなるなど、心身共に疲れてしまう原因になりかねません。子どもの体調不良の時に早く迎えに行って病院の受診をすることも想定されます。

 

職場を家の近くに変えることで通勤時間を短縮できる事で育児や家事、または1人時間に充てられるので気持ちに余裕が生まれるでしょう。子育て経験者が多く、子育てに理解のある職場であるとなおさら良いですね。

 

お互いが子育て中の為、急な休みにはチームで助け合って早上がりをしているなど、会社が子育て中のママを応援するような働きやすい取り組みをされているかどうか、会社の制度や雰囲気を確認しておきましょう。

 

心と体が楽になる!食事や家事を時短するコツ

パートナーの帰宅時間が遅く、朝の準備も頼れない状態だと平日はワンオペ育児になりやすく仕事と家庭のバランスが崩れて仕事の効率も落ちてしまい兼ねません。仕事と子育てをバランス良くこなして行くためには考え方の変化や時短のコツを身に付けて楽をしましょう。

 

毎日ストップする事ができない食事作りや家事を時短する事で育児に向き合う心の余裕が生まれるはずです。

 

食事の準備から後片付けまで、何かと時間のかかる食事の時短のコツを見ていきましょう。

 

備えておけば安心!ミールキットや冷凍食品を利用する

毎日栄養満点の手作りごはんが理想ですが、それは週末の時間のある時で大丈夫です。ネットスーパーやミールキットなどの時短を叶えてくれる商品を賢く知り、活用しましょう。

 

最近では食材の宅配サービスの会社も増えてきました。ミールキットは予め切った野菜やお肉が人数分セットされており、レシピ通りに調理すれば20分程度で栄養バランスの整ったメイン料理が完成しますので、毎日のメニューを考える手間を省く事ができて忙しいママの助けになってくれます。冷凍食品もメインから野菜までラインナップが豊富ですので冷凍庫に入れておくと体調を崩して買い物に行けないといったイレギュラーの時にも対応する事ができます。

 

おかずを多めに作って冷凍しておく

カレーやシチュー、野菜炒めなど大皿料理を小分けに冷凍しておくと帰宅して温めて食べられるので便利です。タッパーで冷凍する場合、食べる日の朝に冷蔵庫に移しておけば解凍時間も時短できますよ。

 

お肉や野菜は買った時に処理

量が多いお肉はお得だけど、1回で使い切れないからと購入を諦めていませんか?大量に買って使い切れないお肉は冷凍しておくことが可能です。例えばこま切れ肉は50g、100g、150gくらいに小分けしておくと使いやすくて便利です。

 

ラップに包み、肉と肉の間にすき間を作らないように平らにする事で空気による酸化を防ぎます。さらに肉質が低下するのを防ぐ為にポリ袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。

 

豚ロース肉に醤油、みりん、おろししょうが、砂糖をもみ込んで冷凍可能なポリ袋に漬け汁ごと入れて冷凍しておけば、半解凍して焼くだけですぐに主菜が用意できます。

 

野菜をそのまま冷凍すると色や風味が悪くなってしまうので、生のまま冷凍する事はオススメしません。下ゆでする、炒めるなどの下ごしらえが野菜をおいしく保存する秘訣です。調理済みの野菜を冷凍ストックして温めればすぐに食卓に出す事ができます。

 

便利な電化製品を利用して家事を時短する

家族が増えるほど衣類や食器の数も増えて家事が大変になりますよね。そんなお困りごとは便利な家電を活用する事で家事の負担を減らす事が可能です。

 

例えば毎日しないといけない洗濯は乾燥機能付きのものを購入すれば夜に洗濯をして朝には乾燥まで終わっています。そのため外に干す手間も取り込む手間も要らず、雨の日の生乾きのストレスもなくなります。

 

夕飯の食器洗いが面倒であれば、食器洗い乾燥機を購入すれば朝には綺麗な状態の食器を使う事ができますね。

 

衣類のアイロンがけは小さな子どもがいると危険だったりアイロン台を出す手間も必要ですが、ハンガーにかけたまま当てられるスチーム式のアイロンはとても便利です。働きながら育児をする家庭には、家事の時短が叶う便利家電を導入するメリットは大きいでしょう。

 

家事に優先順位を設ける

仕事でスケジュールを立てるのと同様に、あれもこれもと追われてストレスが溜まりやすい家事にも優先順位を設けましょう。

 

例えば①今日やらなければならない事②2~3日の間にやらなければならない事③1週間以内にやらなければならない事といったように、終わらせたい家事のスケジュールを書き出し、優先順位の高いものから取り組むと効率的にすっきりと家事が終わります。

 

気持ちの持ちようも大切に

完璧を求めない気持ちを持つ事もバランスを取りながら生活する秘訣です。

周りと比べない

様々な家庭の環境がある中で、あの家庭は近くに祖父母が住んでいて育児を手伝ってくれる、お父さんが保育園の送り迎えをしてくれているのにと、他の恵まれている家庭環境をうらやましがっては余計に心が疲れてしまいます。

 

自分の家庭にはどんなサポートがあればうまく行くのか、家庭内で話し合いの場を設けるようにしましょう。家事は終わりがないため完璧を求めると疲れてしまいます。忙しい時には無理をせず、「この位でいいや」と割り切る事も大切です。

 

頑張っている自分にご褒美をあげる

子育てと仕事を両立させるためにはいつも頑張っている自分を労う事も大切です。たまには育児や家事から離れて1人時間を作るというご褒美も忘れずに。

 

共働きの場合はパートナーと交代してお互いに1人時間を設けられると気持ちにも余裕が生まれますよね。

 

子どもと思い切り遊ぶ時間を作る

仕事をしているから子どもと遊ぶ時間をとってあげられていない、いつも我慢させていると思うよりも、仕事が休みの日には思い切り遊びに付き合ったり一緒に料理をするなど子どもと触れ合う時間の長さよりも質を大切にしましょう。

 

子どもが喜んでいる姿を見ると、自然と仕事へのモチベーションアップにも繋がります。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

働く女性が育児も仕事も両立させたいという思いは決してわがままなものではありません。今は働き方をセーブしても、子どもが大きくなり手が離れてきたらキャリア形成に挑戦できるようになります。その時に、仕事を辞めてしまって後悔をしないよう、

会社や地域の制度を利用しながら自分らしく働く道を築いて行けたら嬉しいですね。

 

子どもが小さいうちは家事を時短したり時短勤務にするなど、女性が働きやすい環境や職場を選んでみましょう。育児と仕事の両立は完璧を目指さす、疲れ切った日や忙しい日にはファミレスやスーパーのお惣菜でもOKです。

 

女性の健康管理や社員の健康管理については、ぜひライフサポートサービス株式会社にご相談ください。